前回までのエントリが、ほとんど、自作に否定的な内容になってしまいました。
そんな否定的なものを書いておきながら、状況により自作を薦める場合があります。
ただし、前提条件として、本人がパーツを選定する事、本人が組む事、本人がインストールする事、そして、本人がトラブルがあった場合にも解決のために動く事。
たまに「よくわからないけど動かなくなったからどーにかして!」というのがあったりするんですが、私は機械じゃないし、現象がわからないのに直す事はできないですよ。
だからサポートのあるメーカーにしてもらいたいのですけどね。
いや、「Promise製のIDEカードにCD-ROM付けたんだけど認識しない」とかなら、対応できるからいいんですが、「CD-ROMが壊れた」じゃわからんです。
前提条件は「自己責任」と関連するところですね。
他人任せにしたいなら、メーカー製か、ショップブランドを選べばいいでしょう。
じょーじのつくりかたの
エントリにもありますが、
メーカ製PCでは(スペックという面において)
バランスの良い(効率的な)予算配分をしてきます。
引用元:PCを自作しているワケ
とあるように、ほとんどの場合「動かない」「○○が出来ない」というのは少ないですね。
(もっとも、機械的に制限がある場合もありますが。)
さて、前提条件をクリアする部分で、他力本願かどうかを確認したうえで、以下の場合には自作を薦めますね。
・目的がはっきりしていて、すっきりしたものが欲しい
→例えば、Web閲覧が出来ればいい程度なら、それほどスペックがいりませんので、出費を抑えたいいマシンを作れる可能性があります。
それこそ、モニタ、OS込みで5桁金額のマシンが。
・今まで使ってたソフト環境を残したい
→メーカー製からの場合はOSライセンスの問題があるので推奨できないのですが、自作なら、HDDを残して他の部分のアップグレードで新環境に出来る可能性があります。
ただ、Win2000/XPの場合は駄目な場合もありますけど。
・将来的に色々やる予定なんだけど、持ち金の問題で今はWeb閲覧等でOK、あとで拡張したい
→本音を言えば「お金貯めてからにしたら?」という部分ですが。
ローンという手もあるけど、正直利息払うほどじゃないと思います。
で、このパターンは奥さんが居る人で、やっとPC購入のOKを貰ったが、金額が少ない、というパターンでありました。
毎月、小遣いを貯めて、見てないうちに内部を交換するそうです。
なんで見てないうちかというと「(貯めているのがばれたら)小遣い減らされる」かららしいです。
こういうパターンだと、前に使ってたパーツを売りにいけないのですが、相談してもらえれば、代理で売りに行きますよ。
(実際、過去に何度かあります)
・ソフトウェアの開発に携わっている人
→私も最初の頃はあまり言わなかったんですけどね。
以前のエントリに書いたかもしれませんが、世の中には「プログラマー」もしくは「システムエンジニア」と言われるような仕事をしていて、こんな質問をする人がいます。
「メモリってなんで必要なんですか?」
「ハードディスクってなんに使われているんですか?」
「外見がかっこいいのに、なんで俺のマシンは処理が遅いの?」
さすがに脱力でした。
・・・で、とりあえず、「中古でもなんでもいいから一度安いのを購入しろ」って。
ちなみに、私が勤めている会社では、新人研修で、自作マシンの組み立てをやらせます。
要するに現物を見せるわけですね。
それを見せて、「中央処理演算装置」「主記憶装置」「補助記憶装置」の話をして、PCがどうやって動くのか、というのを話すのです。
「メモリ上にあるプログラムの内容を中央処理演算装置が処理して・・・」などと。
・FFやリネージュなどの3Dバリバリなオンラインゲームをやりたい
→メーカー製のほうがいい場合も。
だけど、メーカー製を買おうとすると高かったりします。
安くていいもの、となるなら自作がいいかも。
(出来ればショップブランドのを選んだほうがいいと思います)
正直、デメリット部分で何かあったら頼んでくる人が多くなってしまったので、自作を薦めるのには抵抗があるんですけどね。
曰く「なんかあったら宣伝君が直しに来てよ」。無理、遠い。
曰く「『宣伝保障』でお願い」。なんで俺が保障?店じゃないの?
(自己責任でお願いします)
でもまあ、自作仲間が増える事自体は嬉しいので歓迎するのですが、あまり「自作する事」にのめり込まない様。
あくまでも自作はPC購入の「手段」のはずですから。
私?
私の場合は「目的」ですがw