前回の続き。
前回ので、IT8212のRAIDは可能となった。
ただし、ICH7Rが未だに認識しない。
Kernel情報を確認したところ、2.6.12以降じゃないと認識しない。
ドライバが無いため。
次期バージョンのetchが2.6.12なので、テスト版etchを利用する。
なお、HDDは前回より250GBが一つ追加されてます。
環境:
CPU:Celeron D
M/B:GA-8I945G Pro
HDD:P-ATA Maxtor 6L080P0 * 2(RAID 1)
S-ATA Maxtor 6V250F0 * 4(RAID 5)
Memory:512MB
失敗例と成功例があり、それぞれ以下の方法で行った。
失敗例:
1.S-ATAにインストール
2.IT8212ドライバ構築。2.6.12に対するIT8212パッチ(iteraid.c,iteraid.hの2.6.12対応版)を適用、再構築。
3.ドライバインストール
4.mkinitrdでinitイメージ作成
5.S-ATAからハードウェアで構成したRAID1のIT8212にデータを移行する。
6.S-ATAを取り外す
この時点で、DVD-ROMからの読み込みが出来なくなった。
成功例:
sargeで行ったのと同じ方法を利用。
ただし、以下のパッチを適用してカーネル再構築。(mm2パッチ)
ide-fix-ide-disk-inability-to-handle-lba-only-devices.patch
ide-samsung-sn-124-works-perfectly-well-with-dma.patch
ide-timing-violation-on-reset.patch
ide-generic-allow-for-capture-of-other-unsupported-devices.patch
ide-fix-the-hpt366-driver-layer.patch
ide-fix-crashes-with-hotplug-serverworks.patch
ide-it8212-backport-for-bartlomiej-ide.patch
ide-sensible-probing-for-pci-systems.patch
具体的手順は以下のとおり。
1.IDE1にHDDを一台接続して、インストール
2.ドライバ作成(パッチの適用)。ドライバはit821xという名前となる。
3.ドライバインストール
4.mkinitrdでinitイメージ作成
5.kernelを作成。make-kpkg --initrd kernel_image
6.kernelインストール
7.パラメタ関連修正。(IT8212がhdeから始まるので、そのように修正)
7.RAID接続
8.RAID作成
9.起動
2と6以外は前のエントリと重複なので、省略。
2.ドライバ作成(パッチの適用)
patch -p1 /usr/src/linux < 各ファイル名
6.kernelインストール
dpkg --install kernel-image-2.6.12_lc0_amd64.deb
(lc0はカーネルコンパイル時に指定したリビジョン名)
なお、GCCは標準で3.4がインストールされる模様。
また、S-ATAIIRAID自動起動するためには、起動イメージファイルでata_piixが読み込まれる必要がある。
自分はOSインストールを確認してから改めてmkinitrdで再作成したけど、4でata_piixとahciも設定したほうが楽かも。
NICに関しては、自動認識されたので、ドライバ作成の必要は無いですね。
あと、今回、apt-setupでhttpでの取得設定もしましたが、デフォルトの不安定版を取り込む設定はやめて、安定版(stable)に設定しました。
(せめてtestingですね)
次はICH7RのRAIDの構築方法の予定です。